IR株主・投資家の皆様へ
株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 私たちは「すべての人々にテクノロジーの恩恵を」というビジョンのもと、仮想移動体通信事業者として、多様な通信サービスを多岐にわたるルートで提供しています。 インターネット通信は人々の暮らしにとって必要不可欠な社会インフラとなっています。インターネットにアクセスして情報を取り、その先に暮らしがあるという中で、我々は大手キャリアさまが対応しにくい、きめ細かく対応するインターネット通信サービスを提供し、より多くのお客さまに最適なサービスを提供することを心掛けています。 この通信事業の安定成長を軸に、新たなテクノロジーの価値を届けていきたいということで、現在はロボット事業にも注力しています。ロボット事業においては、最高の顧客体験価値を創出するロボットプラットフォーマーを我々は目指しています。
24年3月期におけるわが国経済は、原材料価格の高騰、円安の影響など依然として先行き不透明な状況が継続しています。 このような状況の中、当社グループ売上高は、新規獲得件数が増加したこと及び契約回線数が前年同期末比2.5%増加したこと等で過去最高の売上高となりました。経常利益は、ロボット事業の人員及び販売コストの適正化を行いましたが、インターネット通信サービス事業での新サービス及び販路拡大への先行投資を行い減益となりました。その結果、当連結会計年度の経営成績は売上高13,065,995千円(前年同期比4.1%増)、営業利益887,265千円(同13.3%減)、経常利益900,329千円(同11.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益734,896千円(同31.1%増)となりました。
今後の見通しにつきましては、ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料価格の高騰、円安の進行等、依然として先行き不透明な状況が継続しております。 こうした状況の中、当社グループは中期経営方針である「新たな成長に向け、点モデルから面モデルへの転換」を引き続き方針として事業拡大を目指していきます。 インターネット通信サービス事業については、コミュニケーションセールスによるモバイルWi-Fiの販売は生産効率の低下、コスト増等の要因により規模を縮小していく方向でありますが、パートナー販路については引き続き強化していき、また、インバウンド需要が増加している状況の中、プリペイドSIМやレンタルWi-Fiなどの商品、サービスで家電量販店などの大手販路を面として抑え、需要増に対応した安定的なフロービジネスを強化していきます。 ロボット事業については、AIチャットボットの普及などにより自然なコミュニケーション手段が確立されることでコミュニケーションロボット市場は徐々に拡大することが予測されており、ウェブ広告、テレビCMやオーナー会の実施などで認知度と顧客満足度の向上を図るとともに、販売の効率化やブランディングを強化し引き続きロボットプラットフォーマーを目指していきます。
株式会社ベネフィットジャパン
代表取締役社長
佐久間 寛